森林セラピーに参加してみた。その効能と楽しさは?→ストレス値が限りなくゼロへ

丹沢 大山から流れ出る清流沿いで、登山とは違う新鮮に感じるアクティビティを楽しんだ

森林セラピーをご存知ですか?
ヒーリング・癒しを目的とした山歩き、自然歩きです。
登山に似ていながら登山と異なる、週末の楽しみ方の一つです。

登山の最大の目的である「頂上制覇」は目的とせず、ガイドと案内と共に自然を楽しみながら麓の樹林帯を歩き、途中に用意された様々なイベントも楽しむ。
例えば、森林内にぶら下がるハンモックに寝そべりながらゆらゆら揺らせてもらったり、ヨガマットの上で本格的なヨガを楽しんだり、透明に透き通った川の水流れにパイプを挿し込み水の流れる音を聴いたり。ランチタイムでは今朝切りたての孟宗竹で作った樋を流れる素麺を楽しんだり、森の中で集めた樹木から抽出した精油・精水でアロマスプレーを制作したり・・・


体力に自信がない方でも存分に自然を楽しめる、今密かに流行りつつあるアクティビティです。

earth trekkingで森林セラピーツアーを申し込む

かねてから親交のあるearth trekking代表の原囿愛可菜さんのお誘いを受けて、森林セラピーを申し込む。
森林セラピー。改めて聞かれると説明が難しい。

セラピー:現代医学で行う、新しい治療法。特に、手術や投薬を伴わない、心理療法・物理療法。 + 森林。

「森林に入り、薬や手術を用いないで治療する方法」

なんとなくわかったような気がしながら当日を迎える。

earth trekkingを主宰する原囿 愛可菜氏。愛称はあいかなちゃん

小田急線秦野駅集合。送迎あり。

朝、指定の時間に駅の改札で待ち合わせ。電車を降り改札に向かうと旗を持った本日の世話人とゲストが数名。そしてお誘いいただいたあいかなちゃんがいた。全員が集まったところで駅前に停めてあった車で山間部に送迎していただく。


しばらくは見慣れた風景。というのも、丹沢山や塔ノ岳への登山基地である大倉へ向かう道と同じだから。普段はカナチュウのバスに乗車するところ、本日は送迎のワゴン。ここに違いが。
運転手の方とお話をしてみると、その方は秦野市役所の職員の方。秦野市では「みどり豊かな暮らしよい都市」を目指し、登山の振興のみならず、今回体験する森林セラピーにも力を入れているとのこと。
様々な雑談をしながらバス通りを山に向かって車を走らせる。そして途中、バス通りを外れ小さな小径に入る。
駅から20分程の地が本日の拠点。

古民家が立ち並ぶ集落で車を降りる。綺麗に手入れがされた場所は一見住居ながらも公民館のような施設となっている。

登山にはないアクティビティ

登山口に着けば、通常トイレやストレッチの後、すぐに登山を開始するもの。ところが、森林セラピーではまずカウンセリングを受ける。
これは新鮮。
見たこともない機械を使って、現在の「ストレスの度合い」を計測するとのこと。

「ストレス計測器」ストレスの少なそうなあるゲストの数字は15

綿棒のようなものを口に含ませた後、その先を機械に挿入。少し待つ。デジタル表示がピコピコと表示を変えながら、数字が止まる。その数字が現在のストレス度合いだそうだ。
機械は病院でも使用される医療機器。有名なメーカーのロゴが。

手書きのストレス換算表

私の出た数値は6。どうやらストレスはないらしい(笑)
週末に休みを取って、大好きな山に来たのだから。当然と言えば当然。しかし、本日のゲストの計測値は様々な数値が現れた。ややある、から、だいぶあるまで。
皆さんお疲れさまです!(^^;

30分程古民家でカウンセリングや説明を受けた後に、フィールドに向けて出発することになりました。

周囲は自然あふれる美しい里山

蓑毛地区。丹沢の地図を見るとよく見かける地名。「みのげ」と読む。古くからの住宅を囲むように田畑があり、また沿道には多くの花が植えられている。都市部にも多くの花が鉢やプランターで飾られてもするが、ここでの花々は全て地植え。少し野性味を感じる。

美しく咲き乱れるヤマユリ
ほぼ野生化した大場(しそ)の葉の上にカマキリ
ショウリョウバッタ。都市部では目にすることも珍しくなった。

森林セラピーガイドと歩く心とカラダを癒す旅

「森林セラピーガイドと歩く心とカラダを癒す旅」
今回参加した森林セラピーツアーはこの題名であった。主催は神奈川県秦野市環境共生課。観光課やスポーツ振興課などがツアーを主催することは多くても、環境を守る課が主催するツアーは様々な特徴を感じることができた。

複数の班に分け、里山に向けて出発。ガイドは「いの」さん

登山愛好家であれば、素通りしてしまう場所を歩く。車が時々通る車道を歩き、民家の間の小径に入り、やがて農道のような道に続く。 意外なことに、様々な発見があった。

里山ウォークでは多少なりとも人の気配を感じる。高山植物ではない花や樹木。ここの住民が好んで植えたもの。自分のためだけでなく、近所や道行く人を喜ばせるために。手入れされた道だけでなく荒れた道も歩く。ガイドがわざと遠回りしてくれる。川の堤防内にある民家。その横には樹齢100年を超えると思われる大木や、季節になればたわわに実りそうな果樹。裏山には手入れのされた竹林や樹林帯。トトロの森やダッシュ村を彷彿する派手さの無い日本の原風景ともいえる場所をテクテクと歩き続ける。浮かぶ小さな疑問を先回りするかのように地元出身のガイドが丁寧に解説してくれる。

里山はこんな所

普段の登山では、話題はもっぱら登山の事。過去に登った山の話や、歩き方などの登山技術等。山以外の下界の話はあまりしない。一方、里山ウォークでは山や自然のことだけではなく「人」や「生活」に関する話題が増える。
蓑毛地区の歴史、文化から、植物、昆虫、そして生息する動物まで、とても博識な地元出身のガイドの「いの」さんと共にいよいよ山の中に突入する。
質問を重ねるうちにこの地域の歴史や文化についての興味や愛着が湧いてくる。

ホタルブクロ。夜、蛍が花の中に入って光を放てば、それは幻想的
高山植物ではない見慣れない植物がたくさん
参加者は若い女性が中心


樹林帯でのサプライズ

里山から樹林帯に進みしばらくすると、開けた場所があった。そこには登山では見慣れない物体が。

出発して1時間、林の中の広場にビニールシートが
そして奥の方には
ハンモック!
すぐ横にはキレイな小川
む?棒??

突然の出現に面食らう。今回の森林セラピーのイベントに必要な道具を、先回りした職員が事前に準備をしてくださっていた。
ビニールシートの上にはヨガマット。林の中にはハンモックが吊り下げられていて、また小川のほとりには長さ2m程の塩ビパイプが用意されていた。

先ずはハンモック体験。職員の助けを得てハンモックに寝そべる。視界には空に向けて育つ杉林と空が見える。とてもリラックスした気持ちになれる。すると職員の方がハンモックを揺らしてくれる。これがとても心地よい。
一定のリズムで右に左に行ったり来たり。少し蒸し暑い日であったが、体が揺らされることでそよ風を感じることができ、リラックス感がさらに高まる。1分もしないうちに眠気が襲う程。

一週間の仕事の疲れが癒えていくひと時であった。

寝そべるだけでなく執事(職員)が心地よい感じに揺らしてくれる

10分程のんびりした後、ハンモックを降り、小川に降り立つ。

渡渉ではなく、川遊び

管を手にしてその先を流水に差し込む。管の反対側に耳を近づけると・・・
「コロコロコロっ」
なんとも不思議な音色が聞こえる。

病みつきになる水遊び

音階もリズムも一定ではなく、これまでに聞いたこともない、表現に困る新しい音を聞くことができる。
差し込む場所を変えるとまた音が変わる。
浅い所、深い所。流れの早い瀬、緩やかな淵。管を固定した時、動かした時。

一つ言えること。心地よい。



童心に帰り、川遊びを楽しんでいると、上の方から声がかかる。パイプを置いて移動してみると。

ヨガ先生

先ほどのシートの上に女性が座っていた!
これから始まるヨガのインストラクターだそうです。

先ほどまで丸めていたヨガマットをセバスチャン(職員)が広げて用意をしてくれていた

優しい笑顔と声でヨガを教えてくれる。参加者全員でヨガを習い、たっぷり身体をほぐす。

「そういえば、普段から山に入って、身体を酷使しつづけてるなぁ・・・」
これまで思ってもいいないことを考えてしまう(笑)

そう、それだけ今回は異質な体験。汗をかき、頂上という目標に向けたスポーツともいえる登山とは逆の、癒し・リラックスを優先する森林セラピー。
これも時には悪くないな。そう思ってしまう。

里山の中のケーキ屋さん

サプライズともいえる林の中のアクティビティを終え、全員で登山基地の古民家にそぞろ歩き。

途中、穴場的なお菓子屋さんに立ち寄る。

丹沢講房 みのげや
レトロなケーキ屋さん
秦野で一番標高の高いケーキ屋さん


メニューを見るだけで美味しさが伝わってくる

この後すぐにランチがある(ツアーについている)ので、帰りの電車の中で食べる用に、シフォンケーキとプリンを購入。ケーキを買うと手作りハーブティーを振舞っていただけた。これがまた、美味!

魅惑のランチタイム

ベースキャンプに変えると様子が一変。
建物から延びている一本のタケ。

竹が刺さってる

今日のお昼は流しそうめん。

面だけでなく、球状のモノもいくつか
奥から色んな食べ物が出てくる
町のお母さんたちがたくさんのごはんを作ってくれる
地産地消。地のモノの薬味
夏野菜。手作りみそ、あんこ

それはもう、豪華なランチでした。満腹になるまでお母さんたちが一生懸命そうめんを流してくれる。満腹になっても、「食べなさい、食べなさい」と、田舎に帰ってきたような錯覚に陥る。
あまりに楽しませていただいたので、代わりにお母さんたちが流しそうめんを楽しんでもらうよう、我々ゲストたちで素麺を流してあげる。素麺だけでなくプリトマトや白玉だんごも。
先ほどテーブルに会ったあんこは白玉に絡めて食べる。口直しにぴったりでした。

ランチ後のワークショップ、アロマスプレー作り

ランチも終わり、古民家の囲炉裏のある部屋に通される。縁側には見慣れないマシーンが鎮座。
窯や瓶の中には収穫済みのレモングラスを乾燥していたものを刻んだものや、今朝ほど近くで採ってきたクロモジの葉っぱ付きの小枝が。

化学的
いやむしろ原始的

ハンモックやヨガを楽しんでいる間に、透明だった水が既に煮詰められ程よい色に。その際発生した蒸気を冷却することで、アロマオイル(エッセンシャルオイル)が抽出される。このオイルを他の材料と調合することで、アロマスプレーや虫よけスプレーを作る。これも森林セラピーのプログラムに含まれている。

完成品。お持ち帰りできます。

エッセンシャルオイルを抽出したクロモジの枝を使って、MYようじ作りも。

かつて千利休が秀吉をもてなす際に使用したともいわれているクロモジようじ

いろいろ盛沢山だった秦野市主催の森林セラピーも終わりの時間が近づいてきました。プログラムの最後は、計測の時間。当初測ったストレス値がどれほど下がったか?を計測して終了、というのが本日の最後のメニュー。

計測中

元々異常に低かったストレス値(アミラーゼ数値)が、半減!更に異常に低くなった!!
もともとリラックスして挑んだ森林セラピーは更にリラックスして終わる。
他の参加者も同様にアミラーゼ数値は一様に下がっていた。森林セラピーの効果あり。

あと3下がればストレスフリー

計測を終了した後は、やはり秦野市の職員の方の運転で駅まで送迎していただきました。良い体験と良い思い出をいただけたことを深く感謝しました。駅に着いて解散。また来よう!そう思いました。

途中で買ったシフォンケーキ

帰りの電車の中でシフォンケーキを頬張る。美味。
この瞬間、私のストレス値は0となりました。

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