実践的ロープワーク講習
【予告】2020年4月~5月限定、初心者向けロープワーク講習の受講生募集
外岩でのクライミングでは インドアクライミングジムでのクライミングとは異なり より多くの技術が必要となります。
多くの山岳会が標準的に指導する手順・技術を身に着ける講習を開催中です。 個別申込制で東京都新宿区のベータクライミングジムや関東近郊の屋外で実施しています。
パーティーの中での手順を標準化することは、安全度の向上や後進の育成面でも有利に働きます。
現在は予約制を取っております。内容、金額等についてはフォームよりお気軽にお問合せ願います。
講習例
【字幕動画】支点構築とセカンドビレイ 【字幕動画】ATCでの懸垂下降手順※上記動画は ロープワーク講習(基本編)⑤と⑧の一部です。
想定参加者
・外岩でのマルチピッチクライミングを行っている方や、これから目指される方
・マルチピッチクライミングに人を連れて行く立場の方
・これまで独学でクライミング技術を学んできた方
・会での技術に統一性がなかったり標準化を進めたいとお考えの方
・最新のクライミング技術・手順にアップデートしたい方
必要装備
・ヘルメット、ハーネス、グローブ、シューズ、クライミングロープ
・ PAS(120㎝スリングで自作も可)
・ディッセンダー(ガイドモード付ATC。ルベルソ等)
・スリング(60cmx数本+120㎝x数本)
・安全環付きカラビナ(数枚・1枚はHMS環)
・プルージックロープ(150cmx1~2本)
・安全環付クイックドロー(なければアルパインヌンチャク自作も可)
・外岩での実習時は クイックドローを必要数(5~10本)*インドアジムの場合不要
△180㎝以上のスリング(複数ハンガーを使用しての支点構築時に使用)
△スタティックロープ(細引き)(7mmx8~9m)
△マイクロトラクションまたは同等品
△タイブロック(プルージックロープで代用可)
△エイト環
※ △印はあれば持参(なければ代替品で代用又は無償貸与)
講習項目(基本編)
◆基本編(リードクライミング経験者向け)
①クライミング準備
・各装備それぞれの名称・装着方法・使用方法と注意点
②ロープワーク
・エイトノット(自分のタイインループに、相手のタイインループに)
・クローブヒッチ
-ぶら下がったカラビナにセット(片手で)(ゲートが左右どちらでも)
・ムンターヒッチ
-ぶら下がったカラビナにセット(片手で)(ゲートが左右どちらでも)
-手持ちのカラビナにセット(片手で)
・フリクションノット
-マッシャー
-クレムハイスト
△ミュールノット(ムンターミュールでの仮固定)
③リードクライミングでのビレイ
・0ピン
・スポット
・ロープ送り出し
・コール
④支点構築
・ツーバイト
・ターンアラウンド
・ガースヒッチ
⑤最終支点構築
・2点以上の支点を使用しての支点作成
・流動分散
・固定分散
⑥セカンドビレイ(先行者が上部から後続者をビレイ)
・セルフビレイ
・コール
・ロープアップ
・ATCセット
・セカンドビレイ方法
・テンションの掛かったロープ緩め(送り出し)
⑦後続者が最終支点到着後のビレイセット手順
⑧懸垂下降セット
・リングや捨てひも等へのセット
・末端処理
・ATCセット
・バックアップセット
・懸垂下降
・着地後、後続者へのバックアップ
⑨引き上げ
・1/3システム
講習項目(リーダー向け)
◆リーダー向け
①自己脱出(登り返し)
・地上から
・宙づり状態から
②結び目のあるロープを懸垂下降(結び目通過)
③クライミング中の要救助者を降ろす
・ビレイ中のロープを用い、リーダーが単独で救助(カウンターラッペル)
所要日数
上記技術は参加者の経験、練度により大きく所要日数が異なります。
また、新しく学んだ技術をどこまで定着させるかによっても所要日数は変わってきます。
【講習の濃度】
a)講師による説明を受け、デモンストレーションを見る
b)デモ内容をその場で実習する(講師によるアドバイス付き)
c)講習修了後、自習期間を経た後、検定を受講し定着度を確認する
下記に目安となる所要日数を記載しました。
b)デモ内容をその場で実習する
の濃度での、参加者の経験別所要時間となります。
◆現在既に問題なくリーダーとしてマルチピッチクライミングをされている方
所要日数 :基本編+リーダー編 0.5~1日
◆リーダー経験はないものの、フォロワーとして問題なくマルチピッチをされている方
所要日数:基本編 1~3日、リーダー編 1~2日
◆インドアでのリードクライミング経験者。外岩・アルパイン未経験者
所要日数:基本編 3~5日
※ロープワーク講習は、経験の少ない方には十分な予習・復習時間を必要とします。
講習方法
◆プライベート講習会
山岳会、登山サークルのリーダーが代表して学び、メンバーに技術を伝授する方法
1名から実施。
◆出張講習会
山岳会、登山サークルでの練習会に赴き講習します。
予め設定した時間、料金にて全実習項目を講習します。
講習後、複数の人が集まれば受講内容を再現しやすい、というメリットがあります。一方、大人数になると一人当たりの個別アドバイスが短くなります。
◆単位取得型講習会
上記実習項目①~⑧までの単位を複数回の講習会で修得し全単位取得後に修了となります。
・通常隔週実施で4回コースとなります。修了できなかった方は補講を受講いただきます。
最少催行人員3名。
旅行会社主催の登山ツアーで講師(ガイド)を務める「登山ガイド.net」管理人の 矢ケ崎 晶 です。
一年間に千人超のお客様と登山を楽しんでいます。その際、登山中に受けたご質問を中心に当サイトに記録して参ります。
これからも優しい丁寧なガイドを目指し究めます!